手づかみ食べだけじゃない!BLWと従来の離乳食の違いって?

BLWの基本
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こんにちは。

BLW(ベビーレッドウィーニング)の特徴は手づかみ食べですね。

この手づかみ食べだけがBLWの特徴と誤解されていることが多いのですが、もちろんそれだけではありません。

今回は、BLWと従来の離乳食の違いをポイントごとに解説していきます。

BLWってつまりは手づかみ食べでしょ?と思っている方はぜひ記事をご覧ください。

BLWと従来の離乳食の違いって?

離乳食と言えば、大人が食べ物をスプーンであげている様子をイメージしませんか。

赤ちゃんは嬉しそうに食べているかもしれませんが、泣いて食べるのを拒否しているかもしれません。

パパママは、一生懸命赤ちゃんをなだめて何とか食べさせようとしています。

一般的に離乳食と言われてイメージするのはこのような様子ではないでしょうか。

つい最近まで、この離乳食のアプローチに疑問を持つ声はありませんでした。

誰もがスプーンあげを“普通の”離乳食の方法だとみなしていました。

しかし実は英語では、スプーンあげ(spoon-fed)の定義には、スプーンで食べさせるという意味の他に、『過保護の、甘やかされた』という意味も含まれているんです。

そこで誕生したのがBLW、赤ちゃん主導で進めていく離乳食です。

では、BLWと従来の離乳食の違いをポイントごとに見ていきましょう。

食べ方は?

BLWでは赤ちゃんは初めから手づかみ食べをします。

従来の離乳食のように大人がスプーンで食べさせることはしません。

食べる量や順番、ペースも完全に赤ちゃん任せ。食べなくてもかまいませんし、食べ物で遊ぶのも大歓迎です。

何を食べる?

ピューレ状ではなく、赤ちゃんが手づかみで食べられる固形物(フィンガーフード)を与えます。

軟らかくゆでた野菜や果物から始めるケースが多いですが、窒息の危険性がある食べ物や、塩や砂糖をごく控えめにすることに気を付けてあげれば何をあげてもかまいません。

大人の料理からの取り分けも可能です。

食事の時間は?

可能であればいきなり3回食から始めます。家族と一緒に食卓を囲み、食べ物に触れる機会を多くつくります。

赤ちゃんは家族の真似をしながら、楽しく自然に食事のスキルを学んでいきます。

従来の離乳食のように1回食、2回食、3回食と段階を踏んで慣らしていく必要は特にないというのがBLWの考え方です。

始める時期は?

BLWの開始時期は6ヵ月以降。赤ちゃんの消化機能が発達し、お座りができるようになってくる頃が目安です。

離乳食を与え始める時期と離乳食を実際に食べ始める時期が一致しないことも多く起こりますが、それでかまいません。

赤ちゃんが食べ始める時期を決めるのもBLWの特徴です。

母乳・ミルクは?

母乳・ミルクは欲しがる時に欲しがるだけあげてかまいません。離乳食の時に空腹でないこともBLWの特徴です。

徐々に離乳食が空腹を満たしてくれることを学び、赤ちゃんの空腹のサイクルと食事時間が合うようになってきます。そうすれば、自然と哺乳量も減ってきます。

離乳食が楽しい?

家族と一緒に主体的に食べるBLWベビーは食事が大好きになります。

一方で、多くのパパママと赤ちゃんにとって、従来の離乳食は必ずしもそう楽しいことではないかもしれません。

赤ちゃんから見た従来の離乳食って?

この章では、赤ちゃんになった気持ちで、従来の離乳食はどんなものか想像してみましょう。

自分が離乳食を始めたばかりの赤ちゃんだと想像してみてください。

あなたは家族の真似をするのが大好きです。

みんなが手に取って口に入れているものが何かはわからないけど、いろんな匂い、形、色をしていて興味津々。

自分も真似をして手に取ってみたいです。

それなのに家族の食事に参加できるわけではなく、自分の食事はいつもなぜか別々。

そしてパパママがとろとろしたものをスプーンで口に運んできます。

このとろとろはいつも同じような粘度だけど、時々美味しかったり美味しくなかったり、どうやら味は違う様子。

とても気になって触ってみたいけれど、手を伸ばすとダメと言って取り上げられます。

自分のペースでいろいろ試してみたいのに、パパママのペースで食べ物が口に運ばれてきます。

急なのでびっくりしたり、味が嫌いだったりしてべーッと吐き出すこともありますが、繰り返しスプーンが口の中に押し込まれます。

まだ食事がお腹を満たしてくれることは知らないので、お腹が空いて母乳やミルクが欲しい時に代わりにスプーンが口に運ばれてきてイライラ。

自分のペースで触ったり遊んだり食べたりしたい!家族と同じテーブルを囲んでみんなの真似をしたい!

…と、あくまでも想像ですが、赤ちゃんはもっと主体的に食事に関わりたくて、従来の離乳食に対して少し欲求不満かもしれませんね。

まとめ

BLWは手づかみ食べをさせるだけの離乳食ではありません。

食事の量、ペース、食べ始める時期から授乳まで、すべてを赤ちゃんのリードで進めていく離乳食です。

以下に、BLWと従来の離乳食の違いをまとめました。あなたが6ヵ月の赤ちゃんならどちらを選びますか?

BLW

従来の離乳食

赤ちゃんは食べる機会を与えられる 赤ちゃんは食べることを期待される
家族と一緒に食事をする 家族と別々に食事をする
家族と同じ食事をとる 家族とは異なる食事をとる
赤ちゃんは食ベ物に触ったり遊んだりできる 赤ちゃんは食べ物に触れない
様々な形、色、感触や味に触れられる ピューレ状の食べ物を与えられる
赤ちゃんが一口の量を決定する パパママが一口の量を決定する
赤ちゃんが食事のペースを決める パパママが食事のペースを決める
赤ちゃんが食事の量を決める パパママが食事の量を決める
赤ちゃんは主体的 赤ちゃんは受動的
赤ちゃんが授乳のタイミングを決める 授乳のタイミングは離乳食に影響を受ける

 

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