BLWはいきなりつかみ食べから始める赤ちゃん主導の離乳食。
やり方は、軟らかく調理した食材を、赤ちゃんの握りやすい大きさにカットして目の前に置いてあげるだけです。
でも、赤ちゃんの握りやすい大きさってどんなの?と思った方へ、今回の記事は月齢に合わせた食材の切り方について解説します。
食べやすい食材の切り方って?月齢別に解説します。
BLW、特に初期において大事なポイントの一つは、赤ちゃんがつかんだり口まで運んだりしやすいように食材を準備することです。
基本的なルールさえ守れば大人のごはんから取り分けることができますが、ほんの少し手を加えて扱いやすい形と大きさに準備してあげれば、イライラせずに食事を楽しめますね。
今回は、月齢に合わせた食材の切り方・準備方法を、赤ちゃんの発達の面と合わせて解説します。
6ヵ月:長さ5センチ×幅1-2センチのスティック状
6ヵ月ごろの赤ちゃんは、ものをつかむのに手のひら全体を使います。逆に言うと、まだこの時点では親指と人差し指を使ってものをつまむことはできません。
離乳食を始めたばかりのこの時期は、赤ちゃんが手のひら全体で握ってさらにはみ出る程度の大きさがよいでしょう。具体的には、長さ5センチ×幅1-2センチのスティック状が目安です。
この頃は手のひらから突き出ている部分をかじりとって、残りの部分は落としてしまうでしょうがそれで大丈夫です。
手のひら全体を使ってつかむことはできても、まだ意識的に手を開いてつかんでいる部分を食べることができないだけです。食べ物が嫌いなサインではありません。
8ヵ月:少し小さめのスティック状
8ヵ月ごろになると、手を開いて握っている部分の食材を食べられるようになってきます。
小さなかけらやすこし複雑な形状のものも扱えるように上達しているので、少し小さめのスティック状にしてあげても上手に食べられますよ。
この段階にくると、両手を使って食事をしだす赤ちゃんもいます。両手を使うと食べ物を口まで運ぶのが簡単だということに、赤ちゃん自身が気づくのです。
こうなると、食べ物を口まで運べないことがぐっと減ってきます。
噛んでいる間、手を口に添えて食べ物がこぼれないようにしている赤ちゃんもいますが、これは唇を閉じたままあごを動かすことがまだ難しいため。徐々に、上手に口を閉じて噛めるようになるので心配いりません。
9ヵ月:小さなもの、いろんな形状の食材を扱えるようになる
9ヵ月ごろになるとさらに手先が発達して、親指と人差し指を使ってレーズンやグリーンピースなどの小さな食べ物をつまめるようになります。
この頃になるとスティック状にこだわる必要はありません。いろんな形状のいろんな食材を出してみましょう。
上手にディップできるようになるのもこの頃。トーストや赤ちゃんせんべいと一緒にディップやヨーグルトを出すことができるようになります。ディップするのが大好きな赤ちゃんも多いですよ。
とはいえ、常に赤ちゃんが扱いやすい大きさ・形のものを準備することに神経質になりすぎる必要はありません。
時には扱いが難しい食材を出すのもOK。いろんな感触・形状のものを扱う練習になりますし、手先の発達にもつながりますよ。
月齢別発達まとめ
下の表に、月齢別に赤ちゃんができることと適切な食べ物をまとめました。手先の発達に従って、扱いやすいものを用意してあげるといいですね。
月齢 | 赤ちゃんができること | 食材 |
6,7ヵ月 |
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5センチ×1-2センチ程度のスティック状
これも試したい:一口おにぎりなど柔らかいボール状の食べ物、パスタなど滑りやすい食材 |
8ヵ月 |
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少し小さめのスティック状
これも試したい:ディップ、生のピーマンなどサクサクした食感の食べ物 |
9,10ヵ月 |
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上記の食べ物に加えて、グリーンピースやレーズンなどの小さなもの
これも試したい:早ければスプーン・フォークに興味を持つ子も |
10-12ヵ月 |
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様々な形状・食感の食べ物 |
12-14ヵ月 |
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様々な形状・食感の食べ物 |
これはあくまでも目安で、赤ちゃんの発達の速度はみんな違います。焦ってスキルを習得させようとする必要はなく、見守ってあげましょう。
大事なのは食事という練習する機会をしっかりたっぷり与えてあげることです。
まとめ
月齢に合わせた食材の準備方法を紹介しました。
離乳食を始めたばかりの6ヵ月は、手のひら全体で握る時期。赤ちゃんが握った時にはみ出る程度の、長さ5センチ×幅1-2センチのスティック状が目安です。
8カ月ごろになると、手のひらの中にある食材を食べられるようになります。少し小さめのスティック状にしても上手に食べられますよ。
9ヵ月ごろになるとつまむ動作ができるようになります。これまでのスティック状に加えて小さな食べ物も出してあげましょう。
以降、徐々に器用になっていきます。発達に応じて対応しましょう。
とはいえ、あまり神経質になりすぎる必要はありません。食べにくい食材を食べようとするのも大切な練習ですし、これこそがBLWの醍醐味です。いろんな形状や食感のものを与えてあげてくださいね。
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