BLW(ベビーレッドウィーニング)は赤ちゃん主導の離乳食。
とは言っても、赤ちゃんが「ご飯が食べたい」「ミルクが欲しい」なんて言って教えてくれるわけではありませんよね。離乳食の時間を決めたり準備をするのはパパママです。
この記事では、BLWの進め方やタイムスケジュール、授乳との関係について説明しています。
BLWのタイムスケジュールは?2回食、3回食はいつから?
従来の離乳食では、進め方の参考としてタイムスケジュールが提案されています。
例えば下の図は管理人の持つ育児本から抜粋した、生後7,8か月、2回食のころのタイムスケジュール例ですが、離乳食の時間と授乳の時間が提案されています。
従来の離乳食は、1回食からはじめて慣れてきたら2回食、3回食と段階を踏んで食べることに徐々に慣れさせていきますが、
なんとBLWではこのタイムスケジュールは存在しません。いきなり1日3回、家族といっしょに食べ始めていいんです。
3回食から始めるのはなぜ?
BLW提唱者のGill Rapley氏によると、1回食から段階を踏んで進める従来のやり方は、その昔、月齢3ヵ月や4ヵ月から離乳食を始めていたころの名残だそう。
3,4ヵ月の赤ちゃんはまだ消化器系が未発達なので少しずつ慣らしていく必要があったそうですが、BLWでは離乳食を始めるのは生後6ヵ月以降。
この頃の赤ちゃんはもう消化器系は十分に発達していて、いきなり3回食から始めても問題ないとされています。
また家族と一緒に食卓を囲み、できるだけ多く食べ物に触れる機会を与えるという観点からも3回食が望ましいです。
授乳はいつ?タイミングは?
従来のやり方では、離乳食のあと授乳するように指導されますね。
しかし、BLWでは授乳と離乳食は関係ありません。赤ちゃんが欲しがるタイミングで授乳してあげてください。
赤ちゃんはまだ離乳食が空腹を満たすものだとは知りません。授乳と離乳食は全く異なる行為なんです。
もし離乳食の時にお腹が空いていると感じたら、先に授乳してください。離乳食の前に満腹になってしまっても問題ありません。むしろご機嫌で食べ物を手に取ることでしょう。
離乳食=空腹を満たすもの、ではない⁉
BLWでは、食事の時、赤ちゃんは空腹ではないということがとても大事なポイントです。離乳食初期の段階では、食事と空腹は全く関係ないんです。
大事なのは食べ物に触れたり遊んだり、家族と一緒に食卓を囲んで大人の真似をしたりすることです。実際に食べることよりも、食事というものを学ぶ機会なんですね。
これは従来の離乳食とは全く異なるポイントなので、少し受け入れ難く感じてしまうパパママもいるかもしれません。
でも考えてみてください。
赤ちゃんはまだ食べ物が空腹を満たすということを知りません。
もし食事の時に空腹だったら、ご機嫌で食べ物を観察したり、大人の食べる様子を真似したりするでしょうか。
きっとイライラしてぐずってしまうでしょう。お腹が空いていてミルクが欲しいのにおもちゃを与えるようなものです。
以上がBLWの考え方です。離乳食時に赤ちゃんが空腹でないように気をつけてあげましょう。
3回食は大変!スケジュール通りに進まない!対策は?
3回食から始めるBLWですが、いきなり3回食から始めるのは大変と感じたり、赤ちゃんが寝ていたりご機嫌ななめだったり…、
予定通りにいかない!とイライラしてしまうパパママもいるのではないでしょうか。
そんな時は3回食から始めなくてもいいんです。
最初の段階では離乳食からとる栄養はほんのわずか、まだ栄養の大部分は母乳・ミルクから摂取しています。
できるだけ多く食べ物に触れる機会を与えるという観点からは3回食が望ましいですが、固執する必要はありません。
もし赤ちゃんが食事の時間になっても寝ているなら、起こして無理に食べさせる必要はありませんし、お仕事で朝と夜しかいっしょに食事をとる機会がないなら、昼間の離乳食はおやすみしましょう。
最初は1回食でも2回食でも構いません。各家庭の事情にあわせて進めましょう。
重要なのは、食べ物に触れる機会をつくってあげること。徐々に3回食が定着して、赤ちゃんの空腹のサイクルと食事時間が合うようになってきます。
まとめ
BLWの進め方で従来の離乳食と大きく異なる点は以下の2つ。
- いきなり3回食から始める
- 母乳・ミルクは好きな時に好きなだけ。離乳食時には空腹でないように。
最初のうちは食事をスキップしても全く食べなくっても問題ありません。空腹と食事のタイミングは徐々に合ってきます。
今回の記事は、BLWの進め方、スケジュールと授乳についての考え方を紹介しました。従来の離乳食とは大きく違っているので、驚いた方もいるかもしれませんね。
世界にはいろんな離乳食があります。BLWもそのうちのひとつ。自分たちにあう楽しい離乳食のやり方を見つけられるといいですね。
この記事がBLWに興味のある方、離乳食で悩む方の助けになれば嬉しいです。
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