こんにちは。ただでさえ疑問や不安の多い離乳食。
特にBLWはまだまだ日本では認知度が低く、こういう時はどうしたらいいの?検索してもでてこない…、とお困りの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、BLWのよくある質問をQ&A形式でまとめてみました。興味のある方はぜひご覧ください。
【BLW】よくある質問まとめました。
このサイトを読んでくださっている読者の方々は、BLW(ベビーレッドウィーニング)に興味のある方が多いと思います。
じわじわと浸透しつつあるように感じてはいますが、そうは言っても日本ではまだまだ一般的には認知度の低いBLW。
関連書籍もまだ少なく、インターネット上の情報も断片的なものが多いように感じられます(2020年1月現在)。
2008年に英国で出版され大ブームとなり、現在は20か国で翻訳出版されている話題の本が、ついに邦訳!
いずれBLWがポピュラーになることを願いつつ、今回はBLWを始めたり行う上でよくある質問をまとめましたので、疑問のある方やお悩みの方はぜひご覧ください。
Q.娘は5ヵ月ですが、もうピューレ状の離乳食を始めています。 今からBLWに変更しても大丈夫でしょうか。
A.まずは、5ヵ月では離乳食を始めるのに少し早いかもしれません。
何か医学的な理由があって早めに始めたのでないならば、あと数週間、6ヵ月になるまでいったん母乳・ミルクのみに戻して、消化器系が発達するのを待ってみてはいかがでしょうか。
6ヵ月になったら、何事もなかったかのようにBLWを始めましょう。
もし、既に始めた離乳食をストップしたくないのなら、ピューレ状の離乳食を続けても構いません。
6ヵ月になったら、スプーンで食べさせてあげるのと並行して、手づかみ食べに挑戦させてみましょう。
始めは怪訝な顔をして手を伸ばさないかもしれませんが、少しずつ触ったり口に運んだりし始めますので、赤ちゃんの自分で食べたいという意欲を見逃さないよう、よく観察しながら進めましょう。
手づかみ食べに慣れてきたら、徐々にスプーンあげを卒業しましょう。
Q. 6ヵ月になる息子はまだお座りが上手ではありません。BLWをスタートするのは待つべき?
BLWを始めるには、赤ちゃんは前かがみになったり後ろに倒れたりせず、まっすぐ座れる必要があります。
自分でしっかりと食べ物に手を伸ばすためと、誤嚥を防ぐためです。
けれどこれは、支えなしで長時間お座りできなければBLWを始められないという訳ではありません。
事実、お座りがしっかりとできだすのは8ヵ月頃が目安で、6ヵ月時点では多くの赤ちゃんは支えられると短時間お座りができる程度ですが、このような状態であればBLWを始めることができます。
重要なことは、頭と胴をまっすぐにすること。
サポート用のクッションを使ったり、パパママが支えてあげてまっすぐ座れるのであればBLWを始めて全く問題ありません。
Q. 8ヵ月まで従来の離乳食で進めてきました。今からBLWを始めるのは遅いですか?
A. BLWを始めるのに遅すぎるということはありません。途中からBLWに変更したとしても、もちろんBLWのメリットは得られます。
ただし、最初からBLWを行っていた赤ちゃんとは少し状況が異なってくるかもしれません。
というのは、6ヵ月でBLWを始めた場合は、栄養のほとんどすべてを母乳・ミルクから摂取している間から、自分で食べるスキルを身に着けていきます。
つまり、栄養的な意味で食べ物が本当に必要になる前から、自分で食べる練習を始めているわけです。
一方、スプーンあげから始めた赤ちゃんが途中からBLWに移行した場合は、赤ちゃんの食欲に食べるスキルの上達が追い付かないことがあるかもしれません。
また、スプーンで食べさせてもらうのと比べると食べるのに時間がかかるため、BLWに移行して間もないうちはいらいらしてしまう赤ちゃんもいるかもしれません。
ピューレ状の離乳食を、噛まずにごくんと飲み込むことに慣れてしまっているんです。
同じ理由で、食べ物を口に詰め込み過ぎてしまう場合もあるかもしれません。
経験を重ねるうちに上手になっていきますが、食事中は目を離さないようにしましょう。
このような場合は、従来の離乳食を継続しつつ、少しづつ手づかみ食べの練習を取り入れていくとよいでしょう。
自分で食べるスキルが上達していくのに合わせて、徐々にBLWメインに移行していきましょう。
Q. どれくらい食べているか聞かれると困ってしまいます。とにかく食べ物があちこちに散らばって、いくら食べているのかわかりません!
A.周りの人にどれくらい食べているか聞かれることはよくありますね。
BLWでは、特に最初のうちは、どれだけ食べているかを推測するのは本当に難しいです。
食べ物をテーブルに塗り付けたり、床にこぼしたり、、、何をどれくらい食べたか当てるのは無理というもの。
そもそも、離乳食を量って用意していないことも多いと思います。
BLWでは食べた量にとらわれるのではなく、いろんな食材の味や食感を経験することが重要だと考えています。
ということで、この質問にたいする答えをあらかじめ用意しておきましょう。
『今日はトーストとヨーグルトとバナナ、ごはんに卵焼き、アボカド、サーモン、にんじん、ブロッコリー、メロン。いっぱい食べたよ!』と答えてみてはいかがでしょうか。
事実、赤ちゃんが健康で、食べる機会を十分に与えられていて、母乳・ミルクも欲しがるだけ与えているのなら、どれくらい食べているかは重要ではありません。
そもそも、赤ちゃんがどれだけ食べるべきかという社会の規範は全く現実的ではありませんので、食べた量を正確に測らなければいけない、と思わないでください。
それよりも、赤ちゃんがいろいろな味・食感を経験しながら食事を楽しんでいるか、という点に注目してみましょう。
Q. 離乳食フィーダーに興味があります。BLWでは使用してもよいのでしょうか。
A. 離乳食フィーダーは、誤嚥のリスクを減らしつつ赤ちゃんが自分で食べるサポートができる製品だと宣伝されています。
赤ちゃんがもぐもぐすると食材が小さくなって出てくるので安全に食べられるとの主張ですが、実は食べ物の大きさと誤嚥とは関係ありません。
きちんと安全対策をとっているのなら、BLWの誤嚥のリスクは他の離乳食と比べて高いというわけではないことが研究から明らかになりつつあります。
そのため、離乳食フィーダーが誤嚥を防ぐことができるという主張は正しくありません。
基本的にBLWでは、離乳食フィーダーを使用する必要もメリットもないと考えています。
というのも、これらの製品が、赤ちゃんが自分で食べるサポートをしているとは思えないからです。
むしろ、フィーダーを与えられた多くの赤ちゃんはいらいらしているように見受けられます。
フィーダーを通して食べるよりも、食材の形を観察したり感触を確かめたりしながら食べる方が好奇心も満たされて楽しい食事ができるでしょう。
ただし、赤ちゃんが肉体的あるいは医学的な理由で食べ物を自分で口に運ぶことが難しいようなケースは、離乳食フィーダーは役に立つかもしれません。
このような場合は、専門家に相談しながら取り入れてみてもよいでしょう。
まとめ
Q. 5ヵ月で既に従来の離乳食を始めていますが、今からBLWに変更できますか?
A. 5ヵ月では離乳食を始めるのに早すぎるかもしれません。
一旦母乳・ミルクのみに戻して、6ヵ月になったら改めてBLWを始めることをおすすめします。
始めてしまった離乳食を中止したくないのであれば、従来の離乳食を続けて6ヵ月以降徐々にBLWに移行していきましょう。
Q. 6ヵ月になってもお座りが上手にできない場合は、BLWを始めるのを待つべきでしょうか?
A. 支えのある状態でまっすぐ座れるのであればBLWを開始できます。
支えがあっても不安定な場合は、もう少し待つのがよいでしょう。
Q. 8ヵ月まで従来の離乳食で進めてきました。今からBLWを始めるのは遅いですか?
A. BLWを始めるのに遅すぎることはありませんが、赤ちゃんの食欲に自分で食べるスキルが追い付かない場合は、BLWと並行してスプーンあげを継続してください。
赤ちゃんが上達するにつれ、BLWにシフトしていきましょう。
Q. BLWでは食べている量が分からず、どれくらい食べているのと尋ねられると困ってしまいます。
A. このように回答してみてはいかがでしょうか。
『今日はトーストとヨーグルトとバナナ、ごはんに卵焼き、アボカド、サーモン、にんじん、ブロッコリー、メロン。いっぱい食べたよ!』
量よりも、いろんな食材を食べていることにフォーカスしてみましょう。
Q. BLWでは離乳食フィーダーを使用してもよいでしょうか?
A. 離乳食フィーダーが誤嚥のリスクを軽減するという主張は正しくなく、使用する必要やメリットはありません。
ただし医学的な理由で食べ物を自分で口に運ぶことが難しいような場合は、専門家に相談しながら取り入れてみてもよいでしょう。
まだまだ続けていきたいこのQ&Aシリーズ。
BLWを進める上で分からないことやお悩みのある方に寄り添えれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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