こんにちは。
BLWの開始時期は6ヵ月以降をおすすめしていますが、始まりがあれば終わりがあるもの。
BLWの終了時期は?いつまで続けるの?と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、BLWをいつまで続けるかについて解説していきます。
BLWはいつまで続ける?卒業時期の目安は?
従来の離乳食では、一般的に1歳6ヵ月頃を目安に離乳食から幼児食に移行していくように言われています。
つまり1歳6ヵ月が離乳食終了の目安になるのですが、ではBLWの場合はどうでしょうか。
実は、BLWをいつまで続けるかということに関しては、BLWの提唱者Gill Rapley氏の著書の中では明言されていません。
というのも考えてみれば明らかですが、BLWはそもそも大人からの食事の取り分けを基本としており、もちろん味付けや赤ちゃんには与えてはいけないものの注意は必要ですが、赤ちゃん用にすり潰したり別々に離乳食を作ったりしていませんね。
日々の家族の食事=赤ちゃんの食事なんです。
実際にBLWを取り入れている方なら実感しているかもしれませんが、いつまで赤ちゃん用の離乳食を作り続けるの?という疑問はそもそも湧いて来にくいと思います。
ここまで読んで、離乳食がずっと続くの?と思った方。
大丈夫です。嘆かないでください。
そもそもBLWではいわゆる”面倒くさい”離乳食を作る必要がなかったわけです。
普段通りの家族の食事の用意を続けるだけと捉えてみてくださいね。
赤ちゃん(子ども)主導を続けることで得られる5つのメリット
BLWをいつまで続けるか、という問いに対しての回答は以上ですが、ここで主張したいことが1つ。
それは、BLW開始時は赤ちゃんだったお子さんが徐々に幼児になっていっても、子ども主導のアプローチは継続していきましょう、ということです。
理由としては、子どもが赤ちゃんであれ幼児であれ、BLWで得られるメリットは引き続き得られるためです。
子ども主導のアプローチを継続することで得られる5つ(+α)のメリットを、以下で解説していきます。
食事を楽しめる
食事時間が楽しいものであることは、誰にとっても重要なことです。
好き嫌いや遊び食べなど幼児の食事はとにかく大変そう…、楽しいなんてありえない!
というイメージがあるかもしれませんが、BLWを継続すると、食事が楽しいというBLWの最大のメリットも引き続き得られます。
赤ちゃんが幼児になるにつれ自己主張が強くなり、食事に関しても何を、どれだけ、どんな速度で食べるかを自分でコントロールしたいという気持ちもますます強くなってきます。
BLWはまさにそんな自己主張が強くなってきた子どもにうってつけの方法。なぜなら食事を自分でコントロールすること=ズバリBLWだから。
主体的に食事に取り組めるので、食事が楽しいと思えることでしょう。
子どもの自立心を育む
子どもが成長するにつれ、自分でいろんなことをやりたいという自立心も芽生えてきます。
自分一人でできたという達成感や成功体験は、子どもの自立心を育むうえでとっても重要なことです。
赤ちゃん(子ども)主導のBLWは、子どもの自立心を育てるのにパーフェクトなアプローチです。
子どもの能力を信じて手助けは本当に必要な時だけ最小限にとどめることによって、自分一人でできたという達成感をより多く感じられ子どもの健やかな自立を促すことができますよ。
好き嫌いの少ない子に育つ
子どもの好き嫌いは、大きな悩みのひとつですね。
あの手この手で何とか食べさせようとしているパパママは多いですが、何かをやれと言われるとやりたくなくなってしまうという経験はありませんか?これは子どもの食事にもあてはまります。
子どもに嫌いな野菜を食べてもらうように手助けすればするほど、手助けに反発してますます野菜を食べなくなったということを明らかにした心理学の実験もあります。
このように、子どもが食べたくないものを強制したり説得したり、あるいはだまして何とか食べさせようとする試みはうまくいかないことが多いです。
けれど、食べても食べなくてもいいよという態度でいろいろな食材を提供してあげるBLWであれば、まずこの反発心は生まれませんし、食べなくてももちろんいいけれど気が向いた時には食べてみるという選択肢を与えてあげることができます。
そうして食べてみたら意外に美味しくて、徐々に好き嫌いが少なくなっていったりするケースも多いですよ。
空腹感に応じて食事量をコントロールすることを学ぶ
空腹感に応じて、必要な分だけ食べることを学べるのもBLWのメリットのひとつ。
成長するにつれてできることも増えてきた子どもには、BLWの発展形としてセルフサービス形式を取り入れてみるのもおススメです。
自分で盛り付けることが楽しいですし、またお腹の減り具合を自分で判断して必要な分だけ盛り付けて食べるということの練習にもなります。ひいては肥満の防止にもつながりますね。
慣れないうちは手伝ってあげながらでもちろんOKなので、自分で取るおうちビュッフェを試してみてはいかがでしょうか。
練習すればするほど手先も器用になるし、空腹感に応じて必要な量だけ盛り付けることを覚えてきます。
何より子どもは喜びますよ。
悪いレッテルを貼らない
ラベリング理論をご存じですか?
簡単に言うと、悪いレッテルをはられることによって人は悪い行動をするようになる、というものです。これは子どもにもあてはまります。
赤ちゃんと幼児で大きく変わってくるのが言葉の理解度です。
もちろん年齢にもよりますが、子どもは実は、パパママや他の人が自分自身について何を言っているかを驚くほどに理解していて、ネガティブな評価を聞くとそのように行動しなければならないと無意識に感じてしまうのです。
たとえば、この子は好き嫌いが多い、食が細いなどと言ってしまうことがあるかもしれませんが、それを聞くことによって本当に好き嫌いが多くなったり、食べる量が少なくなったりしてしまうことが起こり得ます。
子どもを信じるBLWならば、このような否定的な言葉は出てこないでしょう。
本当に子どもはそんなことを気にするの?神経質すぎない?と思うかもしれませんが、幼い子どもでも意外にパパママの言うことをしっかり理解しているので、否定的な言葉は言わないに越したことはありませんよ。
その他
子ども主導を続けるメリットは実は他にもいっぱいあるのですが、長くなるのでここでは省きます。
基本的にBLW(赤ちゃん主導の離乳食)のメリットは、『子ども主導の食事』になっても引き続き得られますので、BLWのメリットの詳細が気になる方は、以下の記事を読んでね!
ちなみに後片付けが大変というデメリットに関しては、子どもが成長するにつれてずっと楽になっていきます。
メリットは引き続き得られデメリットはほぼなくなってくるのであれば、やらない手はありませんよね。
まとめ
従来の離乳食では1歳6ヵ月頃が離乳食終了の目安となっていますが、BLWではこのような終了時期の目安というものはありません。
というのも、そもそもBLWは、すり潰したり裏ごししたり赤ちゃん用に別々に作ったりといういわゆる離乳食を作らない離乳食であるためです。
家族の一員として、家族と同じ食事のシェアを引き続き継続していきましょう。
また、赤ちゃんが成長して幼児になってもBLWのメリットは得られるため、引き続き子ども主導の食事を行っていくことをおすすめします。
メリットはたくさんありますが、具体例は以下の5つ。
- 食事を楽しめる
- 子どもの自立心を育む
- 好き嫌いの少ない子に育つ
- 空腹感に応じて必要な分だけ食べることを学ぶ
- 悪いレッテルを貼らない
基本的に、BLW(赤ちゃん主導の離乳食)のメリットは全て『子ども主導の食事』になっても引き続き得られますので、BLWのメリットの詳細が気になる方は過去の記事をご覧ください。
いわゆる離乳食を作らない離乳食のBLWであれば、離乳食や幼児食の開始・終了時期やメニューについて困ることは比較的少ないのではないでしょうか。
また、面倒くさくないうえに様々なメリットも得られます。
BLWを通して、面倒くさくない食育始めてみませんか?
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