こんにちは。赤ちゃん主導の離乳食BLW(ベビーレッドウィーニング)について紹介しています。
一般的に離乳食を始める時期は生後5,6カ月ごろですが、BLWの場合はいつから始めるの?従来の離乳食とは違うの?と疑問に思っている方向けに、今回の記事はBLWを始める時期について解説しています。
BLWはいつから始めるの?
BLWを始める時期は生後6ヵ月以降。
というのも、WHO(世界保健機構)が、生後6ヵ月までは母乳・ミルクのみを与えること、離乳食の開始は6ヵ月以降を推奨しており、BLWもそれにならっているため。
アメリカ小児科学会やイギリスの保険省でも、6ヵ月以降の離乳食の開始が推奨されています。
そもそもBLWが生まれたのはイギリス。BLWの開始時期は、イギリスの離乳食のスタンダードにそろえているようです。
6ヵ月以降にBLWを始めるべき5つの理由
ではなぜ、BLWを始める時期を6ヵ月以降としているのでしょうか。それには5つの理由があります。
母乳・ミルクは最高の栄養源
月齢の低い赤ちゃんは胃が小さく、成長のためには栄養価もカロリーも高くかつ消化の良いものが必要です。
これらの条件を満たしているのは、赤ちゃんにとって最高の栄養源である母乳・ミルクのみです。
母乳やミルクに比べると、離乳食は栄養価もカロリーも低くなります。
早すぎる離乳食は栄養不足に陥る可能性も
6ヵ月以前に離乳食をスタートした場合、離乳食の栄養は母乳・ミルクにプラスされるというよりも、母乳・ミルクに取って代わる傾向があるようです。
つまり離乳食を食べれば食べるほど、栄養価の高い母乳・ミルクを飲む量が減ってしまい、むしろ栄養が不足する可能性も。
特に、母乳不足感から早めに離乳食を始めた場合ほど、この悪循環に陥ってしまう可能性があるので注意しましょう。
消化機能の発達が不十分
6ヵ月以前では消化機能の発達が不十分。たとえ離乳食を与えても上手に消化吸収できません。
むしろ胃腸への負担になってしまう可能性も考えられます。
免疫系の発達が不十分
食べるということは、いってみれば異物を体内に取り込む行為。
どんなに衛生面に気を配っても、離乳食は母乳・ミルクほど衛生的ではありません。
免疫系の発達が不十分な6ヵ月以前に離乳食を始めた赤ちゃんは、6ヵ月まで母乳・ミルクのみで育った赤ちゃんに比べて、感染症にかかりやすいことがわかっています。
また母乳には多くの免疫物質が含まれており、6ヵ月まで母乳のみで育てた場合にその効果が最大限に発揮されるそう。
支えられるとお座りができるようになる
6ヵ月ごろになると、多くの赤ちゃんが支えられると少しの間お座りができるようになります。
この時点では、支えなしで長時間座れなくても大丈夫ですが、安全性の面から背筋を伸ばして座って食べる必要があるため、支えられてお座りができることが、BLWを始めるうえでとても大事な条件のひとつです。
たとえ生後6ヵ月以降でもお座りが不安定な場合は焦らず待ちましょう。
早く始めてもいい?
“始める”の意味合いによって、この質問への答えは変わってきます。
6ヵ月よりも早く食べ物に興味を持ち始める赤ちゃんもいて、大人の食事に手をのばしたりすることもありますが、これは必ずしも離乳食を”食べ始める”準備ができたというサインではありません。
ただし、食べ物を手に”取り始める”準備はできたといえるでしょう。
従来の離乳食では、大人がスプーンで食べさせます。つまり離乳食を始める=食べ始めるということ。
しかしBLWでは、食べ物を手に取り始める時期と食べ始める時期は必ずしも同時ではありません。通常は数日、長ければ数週間ほどかかる場合もあります。
事実、早めに始めた場合でも、実際に食べ物を口にし始めるのは6ヵ月以降の場合がほとんどです。
まとめ
BLWを始める時期は生後6ヵ月以降が目安。
赤ちゃんの消化機能や免疫機能が十分に発達して、お座りも少しずつできるようになってくる頃です。
興味を持っているようであれば、早めに食べ物を手に取らせてもかまいませんが、実際に食べ始めるのは6ヵ月以降になるケースが多いようです。
BLWは赤ちゃん主導の離乳食。スケジュール通りに進まなくても焦る必要は全くありません。赤ちゃんのペースで進めていきましょう。
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