こんにちは。悩みは尽きない離乳食ですが、偏食もそのひとつ。しかもその偏食が短いスパンでくるくる変化するようなことも。
これでは何を作っていいのかとても困ってしまいますね。頭を悩ませているパパママも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、偏食に対するBLWの考え方や対策を解説します。
BLWベビーでも偏食は起こるの?
結論から言うと、YESです。
1歳前後の乳幼児は、何日間も特定の食品だけを欲しがるような食べ物の選り好みが激しい時期を経験します。
このような一時的な偏食というのは極めてよくあることで、BLWベビーでも起こります。
長期的な好き嫌いとは異なるので、混同しないように気を付けましょう。
この記事では、1歳前後に起きる一時的な偏食について解説します。
赤ちゃんの偏食の原因は本能にあり?
なぜ、このような偏食が起きるのでしょうか。
赤ちゃんは本能的に身体に必要な食べ物を欲するようにできているから、というのがBLWの考え方。
事実、多くのパパママが、偏食は子どもの発達や健康状態と一致することに気づいています。
例えば、身体が急激に成長する時期にはたんぱく質を欲しがるし、エネルギーを思いきり使って活動した時は、炭水化物や糖分をよく食べます。
風邪の時や回復中は、消化しやすいフルーツや母乳を好んで食べたがったり、アレルギーがあったり不耐症であったりする食べ物を避ける子もいます。
赤ちゃんが必要な食べ物を本能的に求めているのだとすれば、その本能を信じて食べたいものを食べさせること、嫌がるものを無理に食べさせないことがとても大事です。
栄養が偏らない?
偏食の激しい時期は栄養が偏らないか心配になりますが、このような短期間の偏食では、栄養不足に陥ったり体重が急激に落ちてしまったりすることはおそらくないでしょう。
というのも、人間の体はバランスをとるようにできていますし、ほとんどの食べ物はいろんな栄養素を含んでいるからです。
毎日欠かさず食べなければ命にかかわるような特定の食べ物も存在しません。
1食、あるいは1日の栄養バランスがすこし偏っていたとしても、数日や1週間単位で見れば、おおむねバランスがとれていることも多いですよ。
好き嫌いにつながらない?
食べたいものだけ食べさせていると、偏食がさらにひどくなったりわがままな子になったりしないか心配なパパママもいるかもしれませんね。
これはむしろ逆で、嫌いなものを無理に食べさせられた子どものほうが、ひどい偏食になったりするものです。
何を食べるかを自由に決めるBLWベビーがひどい偏食になることはありません。
食べたくないものを強制されないことを知っているので、いろんな食べ物に果敢に挑戦します。
BLW的、子どもの偏食対策は?
偏食に対するBLWの基本姿勢は、食べたいものを食べさせることです。
食べたくないものを食べさせようとすることは決してありません。
とは言っても、栄養は偏らないか、いつまで続くのか、不安に感じてしまうかもしれませんね。
この章では、偏食に対する対策や心構えを紹介します。
対策①:いろいろな食材を与える
まずは様々な食材を与えてあげることです。
これは偏食のあるなしに関わらず守りたい、BLWの基本のひとつでもあります。
昨日バナナばかり食べたからといって、今日も他のものは食べないだろうと推量してバナナだけを与えるのはやめましょう。
まだしゃべれない赤ちゃんは何が食べたいか言葉で伝えることはできませんが、代わりに与えられた選択肢の中から食べたり拒否したりすることで何が欲しいかを伝えてきます。
もちろん無理に勧めるのはNGですし、食べなければ食べないで構いませんが、赤ちゃんに選択肢を与えてあげること、その気になった時にいつでも食べられる環境を用意しておくことが大事です。
対策②:家族と一緒に食べる
これも、偏食のあるなしに関わらず守りたいBLWの基本のひとつです。
自分のお皿にのっている食材は食べなくても、家族のお皿にのっている同じ食材は食べたがるといった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
家族が美味しそうに食べている姿を見ることで、苦手な食材でも自分も真似して食べてみようかなという気になったりするものです。
忙しくて理想通りにいかないことも多いかもしれませんが、家族で食べる時間、食べる楽しみを分かち合うことをできるだけ心がけてみてください。
対策③:食べなくても気にし過ぎない
心構えも重要です。赤ちゃんの偏食が激しい時期には、あまり深刻にならずリラックスすることを心がけましょう。
好きにさせてあげれば、このような偏食は通常は数日、長くても数週間もあれば治まります。
子どもの一時的な偏食は大きな問題ではなく、親が過剰に反応して無理強いすることこそが問題です。
嫌いな食べ物を無理やりスプーンで食べさせようとしたりするのは絶対にNG。
むしろ偏食が強くなってしまいますし、親子の信頼関係を損ないかねません。
イライラしたり神経質になることは逆効果。リラックスすることを心がけましょう。
まとめ
1歳ごろに、短期的な偏食が起こるのはよくあることです。
このような一時的な偏食で栄養障害が起こったり、長期的な好き嫌いにつながったりすることは考えにくいので、過剰に心配しなくても大丈夫ですよ。
偏食への基本対策は、いろいろな食材を与えることと家族で一緒に食べること。神経質になり過ぎない心構えも大事です。
子どもの偏食は望ましいものではありませんが、多くの人が経験する悩みです。
『当時は相当悩んだけど、今となってはウソみたいにいろんなものを食べる』という経験談も多く、そのことを知っていれば、いざ偏食が起こった時も少しはリラックスして臨めるのではないでしょうか。
焦らず、過剰に反応せず、子どもが食べたい気分になるまで待ってあげたり、柔軟に対応しましょう。
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