こんにちは。赤ちゃん主導の離乳食BLW(ベビーレッドウィーニング)について紹介しています。
BLWに少し興味はでてきたけれど…結局メリットって何?デメリットはあるの?
こういった疑問に答えるべく、今回はBLWのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
BLWのメリットは?
BLWの提唱者Gill Rapley氏によると、メリットはなんと13個!
- 赤ちゃんが食事を楽しめる
- 家族と一緒に食事ができる
- 食材そのものの味・食感が学べる
- 新しい食材に意欲的になる
- 健康的な食習慣が身につく
- 好き嫌いの少ない子に育つ
- 安全な食べ方を学べる
- 食欲のコントロールを学べる
- 手先が器用になる
- 五感すべてで学べる
- 自尊心が育つ
- 食事の準備が簡単
- 外食が簡単
赤ちゃんが食事を楽しめる
赤ちゃんが食事を楽しめることがBLWの最大のメリット。
赤ちゃんも大人も食事は楽しく食べたいですよね。BLWは赤ちゃん主導の離乳食、何を、どれだけ、どんな速度で食べるかを赤ちゃん自身がコントロールできます。
これって実は食事を楽しむためにとっても重要なことなんです。食べたくないものを強制されたり急かされたりしたら、食事は楽しくないですよね。
BLWでは食べ物とよい関係を築けるので、食事は楽しいものになりますし、好き嫌いや摂食障害などの問題も後々ずっと起こりにくくなります。
家族と一緒に食事ができる
離乳食の最初から家族の一員として、食卓に加わることができます。
大人の食事の真似ができるため赤ちゃんはとても楽しいですし、自然とスプーンやフォークを使うことやテーブルマナーを学ぶことができます。
孤食という言葉が使われるようになって久しいですが、食事を一緒にとることは家族関係や社交術、言語の発達ひいては健康的な食生活にとても良い影響を与えます。
また、赤ちゃんが大人と別々に食事をしている場合は、大人の食事中に赤ちゃんのお世話をするのが大変ですが、一緒に食べればみんなで楽しい食事時間をシェアできますね。
食材そのものの味や食感が学べる
BLWでは、いろいろな食べ物の見た目や香り、味や食感、さらには触感を学ぶことができます。
赤ちゃんはそれぞれの食材がどう違うのか、また異なる食材が組み合わさることでより美味しくなることを、食事を通して自然と学んでいきます。
反対に従来の離乳食では、複数の食材が一緒にピューレ状にされてしまうことも珍しくありません。これでは食材そのものを味わうことはできませんね。
新しい食材に意欲的になる
BLWは、食べるも食べないも赤ちゃん主導。
食べない=体に必要ではない、あるいは安全ではないと赤ちゃんが本能で判断していると考えるので、無理に食べさせることはありません。
食べることを強制されないので、むしろ積極的にいろんな食べ物に挑戦しようとします。
健康的な食習慣が身につく
BLWで育った赤ちゃんは長期的に見て健康的な食生活になりやすく、結果、栄養状態もよくなる傾向があると報告している研究結果もあります。
大人と同じ食事のいろんな食材から様々な栄養素を摂取できるため、新しい食材を試すことに対して意欲的になるため、そして小さなころに培った食習慣は継続しやすいためと考えられます。
好き嫌いの少ない子に育つ
BLWでは、好き嫌いや食事拒否は起こりにくいとされています。
食事は楽しいと感じられるアプローチ方法ですし、嫌がるものを無理に食べさせることはしません。
好きなものしか食べなくなるんじゃない?と心配に思うかもしれませんが、こうしたアプローチだと逆に積極的にいろんな食べ物に挑戦しようとして、結果、好き嫌いは少なくなるようです。
また最初から固形物を食べるため、ごっくん期からもぐもぐ期、カミカミ期といった段階を踏む必要がありません。
意外に多くの赤ちゃんが、ステップアップ時の食感の変化を嫌がって食事を拒否したりすることもあるのですが、BLWならばそんな心配も不要です。
安全な食べ方を学べる
BLWでは、口に入れる前に食べ物を観察することができます。
観察することで無意識のうちにどうやって咀嚼するのかを考えており、安全に食べることにつながるそう。
固形物を食べるので、噛んだり口の中で動かしたりの練習も自然とできて、ピューレ状のものを食べる従来の離乳食の赤ちゃんと比べて、噛むのが上手になるのが早いです。
上手に噛めることは安全に食べることにつながりますし、おしゃべりの発達や消化にもいいですね。
食欲のコントロールを学べる
研究によると、BLWを取り入れた赤ちゃんは満腹感に敏感なんだそう。
いろんな種類の食べ物から、何を、どのくらい、どんなペースで食べるかを自分で選択してきた赤ちゃんは食欲に応じて必要な分だけ食べることを学んでいるんです。
また、子どもの頃に培った食習慣は一生続きます。成長してからも食べ過ぎてしまうことは少ないそう。
手先が器用になる
毎回の食事がいろんなサイズ・感触の食べ物にふれあうチャンス。結果として手先が器用になります。
握りつぶさずに柔らかいものをつかんだり、滑りやすいものを落とさずに持つ方法を自然に学べるのもBLWならでは。
手先が器用になると、後々、字を書いたり絵を描いたりする時にも役立ちます。
五感すべてで学べる
赤ちゃんは好奇心のかたまり。五感を通して世界を学んでいます。
BLWならば、食べ物を見て、手でつかんで、食材の香りを感じて、味わって、咀嚼する音を聞いて、といった風に、五感をフルに使って学ぶことができますね。
例えば、握っている手から食べ物がおちた時、重力について学ぶかもしれませんし、大きさ、形状、重さ、触感などの概念も学べます。
高価な知育玩具もよいですが、BLWであれば食事を通して同等の知育効果が期待できるかもしれません。
自尊心が育つ
何かをつかんで口に入れるたび、美味しい味や面白い食感を体験します。
これによって赤ちゃんは、自分の行動が良い結果をもたらすことを学びます。これは自信や自尊心につながります。
食べ物と触れ合う経験が増えていくにつれ、何が食べられて何が食べられないか、それぞれの食べ物はどんな味がするのかもわかるようになってくるので、自分自身の判断力を信じることができるようになります。
食事の準備が簡単
家族の料理をシェアできるので、赤ちゃんのためだけに離乳食を作ったり買ったりするよりずっと簡単です。
家族の食事が健康的なものであれば、赤ちゃんとシェアすることはそう難しいことではありません。
味付け前の取り分けなど、少しの工夫で赤ちゃんのごはんを準備することができるので手軽です。
外食が簡単
外食も簡単です。離乳食を用意して持っていって、温めるところを探したり…、そんな手間は必要ありません。
赤ちゃんとシェアできるような外食メニューは案外多いもの。赤ちゃんと一緒だと難しいかも…と思いがちな焼肉屋も、BLWベビーとならいっしょに楽しめますよ。
デメリットは?
後片付けが大変なことです!汚れることを覚悟しておきましょう。
ただし、つかみ食べは多くの赤ちゃんがどこかの段階で経験するもの。BLWでは、後片付けが大変な時期が早めにくるだけです。
良いニュースとしては、大変な時期はそう長くは続きません。すべての食事が練習の機会なので、すぐに上手になります。
後片付けを簡単にしてくれる育児アイテムを上手に取り入れるのも〇。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はBLWのメリットとデメリットを詳しく解説しました。
食事を楽しめる、好き嫌いがなくなる、準備が簡単など、メリットはなんと13個!デメリットは1点、後片付けが大変ということでした。
デメリットは確かにあるものの、それを上回る多くのメリットがあるようです。興味があるかたは参考にしてみてくださいね。
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