こんにちは。
今回の記事は、BLWが家庭にもたらすメリットについて解説します。
BLWが赤ちゃんに与えるメリットや影響については詳しく見てきましたが、なんとBLWを取り入れると赤ちゃんだけではなく家族にもメリットがあるんです。
BLWは赤ちゃんにはすごくいいけど、家族にとってはメリットなし、、、よりはもちろんメリットがあるほうがいいですよね。
じゃあ具体的にはどんなメリットがあるの?という点について深堀りして解説していきます。
BLWが家庭にもたらすメリットって?
では早速本題です。
BLWが家庭にもたらすメリットには、
の5点があげられます。
離乳食の準備が簡単
BLWのメリットと言えばまずはこれではないでしょうか。
家族との食事のシェアが基本のBLWでは、赤ちゃんの食事を別に作ったり、ましてやすり潰したりペースト状にしたりする必要はありません。
味付け前の取り分け、あるいは赤ちゃんも食べられるような薄味に仕上げるなど、家族のごはんと一緒に離乳食を準備することができるのでとても手軽です。
離乳食が楽しくなる
BLWならば、赤ちゃんが楽しいのはもちろん家族も離乳食が楽しくなるんです。
その理由は赤ちゃん主導だから。
離乳食が進まない場合や食べない場合も、思い悩む必要はありません。
栄養は1歳までは母乳やミルクから摂れると割り切って、リラックスして赤ちゃんのペースで進めていきましょう。
何ができないかでなく、少しずつ何ができるようになっていくのか、どうやって食べることを学んでいくのかに注目してみると、離乳食は楽しくなりますよ。
家族の食事が健康的になる
BLWは家族の食事からの取り分け・シェアが基本なので、自然と家族の食事は
- 塩分や糖分が控えめになる
- 加工食品の使用が減る
- 新鮮で多様な食材を取り入れるようになる
といった傾向が見られるようになります。
自然と健康的な食卓になる、と言っていいでしょう。
これは個人的な体験としてかなり実感していて、かなり食事の塩分が控えめになりました。
どうしても塩分濃いめのしっかりとした味付けになってしまっていたのが、子どもも食べるからということを意識すると、塩や調味料はごくわずかだけ使用するようになりました。
食卓で塩を追加することはありますが、だとしてもトータルでの塩分摂取量は控えめになったと感じています。
また、大人だけの食事だと、自分の好きな食材や調理しなれた食材を購入することが多かったのですが、
BLWを取り入れてからは、子どもにいろんな味を経験させる、アレルギー防止の観点からもいろんな食材に早めに触れさせるという意識から、普段あまり手を出さない食材も少しづつ取り入れてみるようになりました。
我が家の食卓の新しい定番になったり、子どもが喜んで食べるので繰り返し買って新しいレシピを試してみたりと、料理のレパートリーが増えるといった嬉しい結果になっています。
様々な『こ食』を防ぐ
(前略)近年は労働環境の変化、家族の生活時間帯の夜型化、食事に対する価値観の多様化などにより、
家族や友人など誰かと食事を共にする(共食)機会が減少している。
そのために、家族と一緒に暮らしているにもかかわらず一人で食事を摂る「孤食」が増加している。
他にも、複数で食卓を囲んでいても食べている物がそれぞれ違う「個食」、
子どもだけで食べる「子食」、
ダイエットのために必要以上に食事量を制限する「小食」や
同じ物ばかり食べる「固食」、
濃い味付けの物ばかり食べる「濃食」、
パン、麺類など粉から作られた物ばかり食べる「粉食」なども問題となっている。
これらの様々な「こ食」は、
栄養バランスがとりにくい、食嗜好が偏りがちになる、コミュニケーション能力が育ちにくい、食事のマナーが伝わりにくいなど、食に関する問題点を増加させる環境要因となっている。
『こ食』という言葉をよく聞くようになりましたが、実はBLWを取り入れるとこの『こ食』の多くを解決できるんです。
さっくりとひとつずつみていきましょう。
『孤食』を防ぐ
BLWでは家族と一緒に食事をとるのが基本。一人で食事をとる『孤食』とは正反対なのがBLWと言えます。
逆に従来の離乳食は、親が隣に座って食べさせてはいるものの、食べているのは基本的には赤ちゃん一人ですね。
赤ちゃんの食事のお世話に集中できるというメリットはあるものの、やはりいっしょに食べる方が楽しいし、いっしょに食べることで学ぶことも多いですよ。
『個食』を防ぐ
食べている物がそれぞれ違う『個食』の問題点は、食事に関してのコミュニケーションがとりにくい事と、栄養バランスや食嗜好が偏りやすい事。
大人からの取り分け離乳食が基本のBLWならばもちろん『個食』を防ぐことができますし、同じものを食べて美味しいね!と食事上でのコミュニケーションも取りやすいでしょう。
『子食』を防ぐ
子どもだけで食べる『子食』。
『孤食』よりはましかもしれませんが、世代間での交流の機会が減ったり、大人から自然と食事マナーを学んだりといった食文化が育たないことが問題点としてあげられます。
家族と一緒に食事をとるのが基本のBLWならば、もちろん子食も防止できます。
『小食』を防ぐ
ダイエットのために必要以上に食事量を制限するのが『小食』。
食欲に応じて体が欲する分だけを食べるBLWであれば、『小食』になりにくい傾向があると言えるでしょう。
BLWベビーは大人になっても過食などの食に関する問題行動を起こしにくい、とBLW提唱者のGill Rapley氏は著書の中で述べていますよ。
『固食』を防ぐ
同じものばかりを食べるのが『固食』。
いろんな食材を取り入れることを推奨するBLWならば、固食になりにくいと言えるでしょう。
『濃食』を防ぐ
取り分け離乳食が基本のBLW。
赤ちゃんの食事にあわせて自然と薄味になるといった体験談も多く聞かれますよ。
(前略)赤ちゃんが食べられるものを中心にメニューを考えがちなので、
家族全員ヘルシーなメニュー(薄味、シンプルな調理)になる。(大人は塩・オイル・レモンなどで味を足したりしました)。
『粉食』を防ぐ
パン、麺類など粉から作られた物ばかり食べるのが『粉食』。
同じものばかり食べる『固食』の具体例ともいえるでしょう。
いろんな食材を取り入れることを推奨するBLWならば、粉食にもなりにくいですよ。
外食が簡単
外食も簡単です。離乳食を用意して持っていって、温めるところを探したり…、そんな手間は必要ありません。
家族の食事からの取り分けが基本のBLWベビーとなら、いっしょに外食を楽しめますよ。
BLWで離乳食が楽しくなった!エピソード
離乳食がツライ、しんどいと感じているかたは多いです。
特に一人目のお子さんの離乳食が大変だったという場合は、離乳食に強く苦手意識を持っていたり、もう二度とやりたくないという恐怖感すら抱いている方もいるかもしれません。
でも、そんな方こそ、二人目以降でBLWを試してみたら、離乳食があまりにも楽で楽しいので驚いたという声も聞かれます。
ここでそんな体験談をご紹介。
1人目(息子)の補完食時代は暗黒時代と呼んでいます。
ミルクも対して飲まず、せっかく作ったご飯も1口2口程度。(中略)
ワンオペ育児の私は息子と一緒に食事など出来ないとはなから諦め、息子のを作りながら自分は立ち食いし息子に必死に食べさせる日々でした。
(中略)
そんな暗黒時代が、5年ぶりに…と思っているところ Baby-led weaningを知りました。
2人目の娘4か月が両手でおもちゃを口に運ぶようになってきたため、食べるというより遊びの延長の感じで、まず干し芋を渡してみました。(中略)
上手く食べれないので顔だけでなく色々な所を汚すけど、本人の満足度はまぁ高いこと!!
そんな感じでスタートした補完食でした。
(中略)
食べることに興味津々の娘は毎回、みんなの食事内容と自分の食事内容をチェックしている(特に息子のもの)のが分かったので、取り分け食をスタートして見る事にしました。
息子の時は、赤ちゃんメニューを作り食べさせるという感じでしたが、
今回は、家族と同じご飯をどうやって娘用に食べやすくするかに変わりました。(調理器具を上手く使う、味付けする前に取り分けるなど)
今は、家族と同じ食卓で同じメニューを自分で食べること、そして私はその手助けをする感じです。
こんなシンプルな事でみんなが食事の時間が楽しく満足できるとは私自身びっくりしています。(中略)
これからもどの様に娘が食べることをマスターしていくのか今からとてもたのしみです。
まさに、一人目のお子さんの離乳食が辛過ぎたけれど、二人目のお子さんでBLWを試したら楽しくてびっくりしたという方のエピソードです。
このように、離乳食がしんどいと感じている方にこそ、BLWを試してメリットを実感してもらいたいと願っています。
まとめ
BLWが家族に与えるメリットとしては、
- 離乳食の準備が簡単
- 離乳食を楽しめる
- 健康的な食事になる
- 様々な『こ食』を防げる
- 外食が簡単
という点があげられます。
赤ちゃんにとってだけではなく、家族にもこれだけメリットがあるのは嬉しいですね。
とは言っても離乳食のやり方は人それぞれなので、何が何でもBLWいいよ!と押し付ける気は全くありませんが、
離乳食がツライ、作るのが面倒くさいと感じている方は、一度試してみるのもいいのではないでしょうか。
少し人とは違っていても、赤ちゃんもパパママも機嫌よくいられる方法を見つけられるといいですね。
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