離乳食開始のサインのウソホント。BLWの考え方は?

考え方
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こんにちは。

離乳食開始のタイミングが分からなくてお悩みの方も多いのではないでしょうか。

大人が食べている様子に興味があるから、よだれが増えてきたから、そろそろ離乳食の始め時ね、なんて周りから言われた経験があるという方もいるかもしれませんね。

今回の記事は、離乳食開始のサインに関してのBLWの考え方を解説します。

離乳食開始のサインのウソホント。BLWの考え方は?

『赤ちゃんは離乳食開始のサインを出しているので見逃さないように』と言われることがありますが、実は世間一般でよく言われるこれらの離乳食開始のサインに関して、BLWは疑問を持っています。

これらのサインのほとんどはシンプルに赤ちゃんの正常な発達や行動を反映したものであり、母乳・ミルク以外の食べ物が必要とか、離乳食を始めるための消化能力が整ったということを意味するものではありません。

というわけで、これらは必ずしも離乳食開始のサインではない、というのがBLWの見解です。

離乳食開始のサインのウソ

それでは早速、離乳食開始のサインのウソについて見ていきましょう。

頻繁に泣く、夜泣きする

日中でも夜中でも赤ちゃんが頻繁に泣くようになったら母乳やミルクでは足りなくなってきた証拠、離乳食の始め時と言われることがありますが、赤ちゃんは様々な理由で泣きます。

お腹が空いているのかもしれませんし、それ以外の理由で泣いているのかもしれません。

もし本当にお腹が空いて泣いているのであれば、必要なものは母乳かミルク。離乳食ではありません。

体重増加がゆっくりになる

これは4ヵ月ごろで普通に起こることです。特に母乳の場合はこの傾向が強いです。

栄養が足りていなかったり、離乳食が必要なサインではありません。

パパママが食べている姿をじっと見る

視覚が発達するにつれ、赤ちゃんは着替えたり、歯を磨いたり、食べたりといった家族のすべての行動に興味を持ってじっと見るようになります。

これは単純に好奇心から見ているというだけのことで、これらの行為が何を意味しているかを赤ちゃんが理解している訳ではありませんし、離乳食開始のサインでもありません。

よだれの量が増える

よだれにより食べ物の消化・吸収が促進される、口内細菌の増殖が抑制されるといった離乳食を行う上でのメリットは確かに考えられますが、

そもそもよだれが出ないタイプの赤ちゃんもおり、BLWでは必ずしも離乳食の開始に必須のサインではないと考えています。

押し出し反射の消失

押し出し反射とは、吸うことができないもの、固形のものを舌で口の外へ押し出す原始反射です。4、5ヵ月頃になるとこの反射は消え始めます。

これによりスプーンあげの離乳食が簡単にはなるかもしれませんが、消化機能が整ったとか離乳食を開始できるサインではありません。

赤ちゃんが小さめ

赤ちゃんが小さめな理由は、親が小柄という遺伝的な要因かもしれませんし、もし栄養不足のために小さめだというのであれば、まず必要なものは母乳かミルクです。

赤ちゃんの成長のための最高の栄養源は母乳・ミルクで、離乳食ではありません。

低出生体重児などで特別な対応が必要になる場合は、離乳食は医師とよく相談したうえで進めましょう。

赤ちゃんが大きめ

同様に、赤ちゃんが大きめな理由は、親が大柄という遺伝的な要因かもしれませんし、あるいは(賛否両論ある意見ですが)、ミルクは母乳よりも楽に飲めるので必要以上に摂取してしまい、ぽっちゃり気味になるという可能性も考えられます。

大きいからと言って、消化機能や免疫機能が他の赤ちゃんよりも優れていて、離乳食を早めに始められるというわけではありません。

もし大きな赤ちゃんは早めに離乳食を始められる理論を採用するのであれば、小さめの赤ちゃんは離乳食を始めるのを遅らせなければならないということになりますし、

逆に前述の、小さな赤ちゃんは栄養不足なので離乳食を早めに始めなければいけないという意見を採用するならば、大きな赤ちゃんは栄養が十分足りているので離乳食を始めなくてもいいということになってしまいます。

このことからも分かるように、赤ちゃんのサイズは離乳食を始める時期とは基本的に関係ありません。

BLWの考える離乳食開始のサインって?

ここまでは、一般的に言われるこれらの行動は、BLWの考える離乳食を開始できるサインではないということを説明してきました。

それでは、BLWの考える離乳食を開始できるサインとは何なのでしょうか。

生後6カ月以降

厳密には赤ちゃんが見せるサインではありませんが、消化機能・免疫機能が発達する生後6ヵ月以降が、BLWを開始できる条件の1つです。

BLWの開始時期に関して詳しいことが気になる方は、こちらの記事をご覧ください。

支えられると少しの間お座りができるようになる

フィンガーフード(手でつまんでたべられる料理)から始めるBLW。

誤嚥のリスクを減らすため、支えらるとお座りができるようになってから開始しましょう。支えてあげると上半身をまっすぐにして座れることが大事です。

誤嚥とお座りの関係が気になる方は、こちらの記事をご覧ください。

一番大事なこと。食べ始める時期は赤ちゃんが決める

そして一番大事なことがこちら。BLWでは離乳食を食べ始める時期は赤ちゃんが決めます。

6ヵ月以降でお座りができるという2つの条件がそろったらBLWを開始してもかまいませんが、大人が食べさせることはしません。

赤ちゃんは時期が来れば、自分で食べ物を口に運んでモグモグし始めます。

BLWで親ができることはまさにお膳立て。食事の用意を整えてあげたら、食べ始める時期は赤ちゃんに任せましょう。

離乳食を開始するタイミングについて赤ちゃんのいろんなサインを見極める必要がない、離乳食を始めたけど食べてくれないという悩みと無縁なのもBLWのいいところのひとつですね。

まとめ

巷で言われている離乳食を開始するサインに関して、BLWの考え方を説明しました。

  • 頻繁に泣く、夜泣きする
  • 体重増加がゆっくりになる
  • パパママが食べている姿をじっと見る
  • よだれの量が増える
  • 押し出し反射の消失
  • 赤ちゃんが小さめ、大きめ

BLWでは、これらは離乳食を開始できるサインではないと考えています。

BLWの考える離乳食を開始できるサインとは、以下の2つです。

  • 生後6カ月以降
  • 支えられると少しの間お座りができるようになる

これらはあくまでもBLWを開始できるサインですので、始めたからといって必ずしもすぐに食べ始めるわけではないことは覚えておきましょう。

 

離乳食の開始時期に関してはいろいろな考え方があるとは思いますが、今回はBLWの考え方を解説しました。

BLWが気になっている方は参考にしてみてくださいね。

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